
鞄

2008.04.29.

memorandum
数年前に鞄を作って頂いた。斜め掛けに出来て、肩に紐が食い込まないくらい幅広で、20キロの荷物が入る鞄、とお願いして出来上がってきた鞄は、堅い木綿に柔らかい皮が底に当ててあるものだった。どこに行くにも持ち歩いていると、肩に幅広の持ち手が掛かるともう一枚洋服を羽織ったような感覚があることにも気がつき、堅かった木綿がいつの間にか柔らかくなっていた。いつもなら底がすり切れて来るところも、この鞄はそんなこともなく、ただ最近になって紐が少し私の背丈には長いようで重さがより重く伝わってきているのと、三つあるポケットの内、ひとつに大きな穴があいたので(ズボンのポケットに手を入れるように、無意識にこのポケットに手を入れていることにも最近気がついた)修理をお願いすることにした。
作ってくださった方に連絡して状況を伝えながら、修理に出すと手元に一時なくなるのだなと思ったら、修理に出すこと自体迷いそうになっていることに、ちょっとびっくりした。空っぽにするために、鞄の中からいろいろなものを取り出す。いろいろなものが出て来て、飴の袋やクリップや取れたボタンやらバラバラと出て来たところで、修理から戻って来たら、中身をもっと整理して使おうと思った。